言葉の「濾過」と、純度の再確認ー没の記録

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言葉の「濾過(ろか)」と、純度の再確認



今日という一日は、形にしようとする意志と、
それを拒む内なる違和感との
せめぎ合いの中にありました。


未来型という場で向き合う人々の多くは、
他者の「需要」に応え続けることで自分を削り、
戦略的に生きることを強いられてきた人も多いです。


その現実を前にして、
自分の中に「伝えなければならない」という、
妙な使命感がいつになく強く立ち上がっていました。



ですが、その使命感そのものが、
皮肉にも言葉をどこか
「きな臭いもの」に変えてしまったようです。




違和感の正体



未来型の視点を、なんとか論理的に、
かつ構造的に伝えようと試みました。


しかし、綴れば綴るほど、
どこか「私たち」という括りを使って
読み手を包囲しようとする、


戦略型特有の「説得の力み」が
混じり込んでくるのを感じました。



NHKの解説者が難解な社会現象を平易に
噛み砕いてみせるような形にしてみたり、
あるいは構築的な論理を積み上げてみたり——。


手法を変えて何度もアプローチしましたが、
どれも決定的に「何かが違う」のです。



言葉が「解説」や「説得」に成り下がった瞬間、
それは未来型の本質であるはずの「静寂」

——自らの内なる響きと、
放つ言葉とが一つに重なり合っている状態——から、

最も遠い場所へ漂流してしまいます。



結局、今日の原稿はすべて
没にすることにしました。


ですが、この「うまくいかなかった」
という重苦しい手応えこそが、
今の自分にとっての最もリアルな
現在地なのだと思います。





戦略型という底なし沼への誘惑



なぜ、これほどまでに「戦略型」への
逆戻りを警戒したのでしょうか。



それは、戦略という「地図」を使いこなす知性は、
あまりに便利で、効率的だからです。


リサーチをし、需要に合わせ、
論理で包囲すれば、そこそこの正解は
すぐに出せてしまいます。


しかし、その便利さに身を委ねた瞬間、
発信は「自分を殺して型に嵌める作業」に変容し、
せっかく整えてきた「磁場」が死んでしまいます。


多くの人がこの沼に陥り、抜け出せずにいます。


それを救いたいという使命感そのものが
私を焦らせ、言葉を「戦略的」に
仕立てようとしていました。


沼に落ちた人を引き上げようとするうちに、
自分もまた沼に膝まで浸かっていた。



今日の葛藤の核心は、そこにありました。




「隙(スキ)」を説明しようとする傲慢さ



改めて突きつけられたのは、「隙(スキ)」や
「未来からの逆流」といった感覚を、
言葉で説明することの限界です。


これらは、理論として頭で理解するものではなく、
やりきった果てに、身体感覚として
「あぁ、これか」と立ち上がってくるものなのでしょう。


それを無理に「分からせよう」とした傲慢さが、
きな臭さの正体だったのかもしれません。



未来型の場で使う「九字」という羅針盤があります。


心が揺らいだ時に、どの次元で迷っているかを
静かに確かめるための、九つの問いかけです。



今日の私で言えば
——「好き嫌い」という好みの次元で迷うのではなく、
ただそこに生まれる「隙(スキ)」を見つめること。


「正邪」で正解を裁くのではなく、
ただ「誠」を尽くすこと。


その余裕が、今日の私には欠けていたようです。




明日への余白



没にした原稿は、いわば言葉の「堆肥」です。


今はまだ、何一つ形になっていません。


けれど、「何か違う」と
即座に反応できた自分の感覚だけは、
信じていたいと思います。



「伝えなければならない」という使命感は、
そのまま持っておきます。



ただし、次は「説得」という武器を完全に置いて、
もっとただの「呼吸」に近い言葉が、
未来からこちら側へ降りてくるのを
待とうと思います。



今日はこれでいい。


葛藤したまま、
宵闇の庵の静寂に身を浸します。






 




ーーーーーーーー
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