存在の立脚点

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幸福を定義しようとする試みは、
常に卑俗な結果を招きます。

もし、あなたが自らの欠落を埋めるために、
あるいは世間という実体のない法廷で
無罪を勝ち取るために、
何らかの「正解」を求めているのなら、
この門はくぐらぬ方がよいでしょう。

ここは、あなたを安易に救う場所ではなく、
あなたが「言葉にできないまま、大切に抱えてきた空白」と、
静かに向き合うための庭園なのです。



不格好な「誠」の露呈



私たちは、あなたが深い問いを前にして、
ただ無様にフリーズしているその刹那を、
何よりも高く評価します。

あるいは、大事な話の最中に、
抗いがたい眠気に落ちてしまうその無防備さを。

理性が機能を停止し、
虚飾の鎧が剥げ落ちたその瞬間にこそ、
人は初めて、誰の借り物でもない
「自らの地肌」を露にするからです。
 

「綻(ほころ)びこそが、生の証左である」。


完璧を求める必要はありません。
むしろ、その綻びからしか、
真実の光は射し込まないのです。



静寂に湛えられた「磁場」


この庭には、「熱を失った、借り物の理屈」などは
一滴も落ちていません。

あるのは、語るべき言葉を敢えて飲み込み、
沈黙のうちに蓄積された
「圧倒的な生の肯定」だけです。


 「余白にこそ、真実が宿る」。


この庵を満たしているのは、
具体的な答えを提示せぬことによってのみ守られる、
純粋なエネルギーの重力です。

私たちが自らの内側で、
「しんしんと降り積もらせている」
決して揺るがぬ熱源。

そこから漏れ出す気配を、
ただ感じてみてください。



毒と、その裏側に潜む解毒剤



ここで、一つ残酷な事実を提示せねばなりません。
 
「自分らしく生きる」という言葉は、
時に心地よく響きます。

けれどそれは、自らの不器用な誠実さと、
一生添い遂げるという覚悟でもあります。

あなたの持つその「一見、無駄に見えてしまうような、深いこだわり」は、
効率を求める世間から見れば、
理解しがたい停滞に過ぎないかもしれません。

しかし、これこそが究極の解毒剤でもあります。

自らの不器用さを、克服すべき敵ではなく、
一生をかけて愛でるべき
「庭の樹木」として受け入れたとき、
人は初めて、正しさという牢獄から解放されるのです。

不幸であることを、誰に謝る必要もありません。


「わからない」という空白を、そのままにしておく勇気。


静もりの庵からの帰り道、
ただジャンクフードを頬張りながら、
お互いの不器用さをニヤニヤと笑い合う。

そんな、意味を持たぬ時間が、
何故か一生の宝物のように光り出す。

その歪な充足こそが、
未来型という思想の到達点です。


あなたが寝ていても、
あなたが立ち止まっていても、
そこには確かな「気」が流れています。

それを理解しようなどとは、
決して思わないでください。

理解とは常に、
対象を殺す行為に他ならないからです。


庵の門は、ただ静かに開かれています。

あなたが、自らの「美しい不備」を携えて訪れるのを、
私は何ら期待せず、
しかし深い確信を持って、待っています。

 


世間の騒音を離れ内なる魂を育む星降る聖域。銀閣寺的な黄金のご縁の隠れ庵。




山籠り重力を分かち合う、もう一つの物語。引きこもりの千聖が贈る言霊の調べ




 

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